Prokofiev プロコフィエフ ヴァイオリンソナタ第2番 ニ長調 作品94a

1943年、フルート・ソナタ（Op.94）の初演を聴いたダヴィド・オイストラフの勧めにより、翌年作曲者によってヴァイオリンとピアノのために書きあらためられたソナタです。
同じ頃に書き進めていた「第１番」（コード番号337071）とは正反対の明るく平明な曲想により、広く人気を得ている作品です。

今回の出版に当たり、ヴァイオリニストの緒方恵氏により、Anglo‐Soviet版をはじめとする出版楽譜４点全てを資料として細部の照合がなされ、ヴァイオリン、ピアノのいずれのパートにも、現在考え得る限り注意深く校訂された版となっています。
校訂箇所には、ひとつひとつ校注を付けて明らかにしました。また一般の演奏者のための運指・ボウイングを記して、演奏の上でも配慮された楽譜となりました。山口博史氏による詳細な解説は、作曲の背景と共に、作品におけるプロコフィエフの独特な作曲法を理解するために大変役立つことでしょう。解説・校注の全てに英語訳が付けられています。