手づくり手帖 Vol.11 2016 初冬

『手づくり手帖』vol.11の大特集
北の国の手づくり
北の国には、暮らしに根づいた手づくりの文化があります。それは、厳しい自然と冬の寒さの中で育まれてきました。そんな手づくりの数々に焦点を絞り、その歴史や技法をご紹介します。御園二葉さんによる北欧のハーダンガー刺しゅうの世界にはじまり、ノルウェーのデザインデュオ、アルネ＆カルロス流のノルディックセーターや、ロシアのキルトなど。日本の北国では東北の南部菱刺しにスポットライトを当てます。さまざまな北の手仕事をご堪能ください。

巻頭特別エッセイ
北の国、手仕事のある暮らし
林ことみ
北の国の手づくり １
ヨーロッパ北方の白い華 ハーダンガー刺しゅう
御園二葉さん
北の国の手づくり ２
ロシアンキルトの現在
菅原順子のロシアンキルトレポート
北の国の手づくり ３
必然から生まれ、乙女心に育まれた 菱刺し
八田愛子さん
北の国の手づくり ４
セーテスダールコフタに新しい命を
アルネ＆カルロス
北の国の手づくり ５
至福の文様世界(7)自然の精霊「鹿」 ―北方ユーラシア世界の動物文様―
鶴岡真弓

おとなの学校

Lesson8 伝統の技 江戸木目込み人形
松崎幸一光さん
江戸時代に発祥した「木目込み人形」をご存じですか？伝統工芸士である、松崎人形三代目の幸一光さんに、その歴史や作り方を、愛らしさでいっぱいの作品とともに教えていただきます。

季節を感じる特集

暮らしに役立つアロマテラピー(1) 生西晃子さん
生活を彩るアート
レカンフラワー
フルリストが提案する 花のある暮らし(7)
カントリーハーベスト
洋裁日和(7) 中野ユカリさん「手づくりに見えない大人のコート」
とっても簡単！あると助かる！
スズキエミさんのおかずのもと(3)

巻頭連載

季節の北欧刺しゅう 初冬
近藤佳代

連載 エッセイ

五感の調べ(11) 
日本人は何を纏ってきたか
深まる秋の色

吉岡幸雄

心から形へ(11)
美しきもの「石の抜け殻」

赤木明登

テキスタイルの風(7)
2・2次元の色と形、躍る。

鈴木マサルさん

つくりびと知らず
シンブル・コレクションの楽しみ

菅野良男・菅野和代

ファッション史のアナザーストーリー(3)
レティキュル

能澤慧子

人・ミュージアム

手の人
人生に真面目、編み物に真面目。
そして超絶技巧ニットが生まれた。

志田ひとみさん

不思議の国の刺しゅうたち

倉富喜美代さん

美の集まる場所を訪ねて(11)
「静岡市立芹沢銈介美術館」

SHIZUOKA CITY SERIZAWA KEISUKE ART MUSEUM

手づくりとアイディア

作ってみましょう(7)
菱刺しのとんがりピンクッション
倉茂洋美さん
アイディアの逸品 折り紙のように 畳んでバッグ
菅原順子さん
村西恵津さんに教わる 季節を映すモダン絵手紙(7)
雪が舞う冬景色
自分色を楽しむために 素材を楽しむ手づくり
ビーズタティングのアクセサリーとエジング
瀨戸まり子さん

初冬号の材料セット

刺しゅう作家の
御園二葉さんデザイン・監修
「ハーダンガー刺しゅうのコースター」

布の織り糸を抜き、かがって作るハーダンガー刺しゅう。御園二葉さんが、２つの麗しい図案によるコースターを紹介してくれました。必要な材料の、リネン布、アブローダー糸、刺しゅう針をセットしてあります。