フィンガースタイルで弾くソロ・ギター名曲集 珠玉のメロディ20

名手の妥協なきアレンジが堪能できるギター・インストゥルメンタル曲集
古今東西の楽曲を、名手・岡崎倫典が妥協なきアレンジでギター1本にまとめ上げたソロ・ギター曲集、実に7年ぶりとなる最新作。

『アコースティック・ギター・マガジン』創刊号から続く人気連載からの抜粋15曲に加え、「あの時君は若かった」「ケアレス・ウィスパー」「初恋」「ゴッドファーザー 愛のテーマ」「ロビンソン」の5曲を新規に採譜・録音。今回も洋邦ロック／ポップスの耳馴染みのあるメロディを中心に、唱歌、童謡、クラシックまで幅広い選曲になっています。

本人がプレイする模範演奏を収録したCDとともに、ソロ・アコースティック・ギターの深淵なる世界を味わいつくしてください。

著者プロフィール
岡崎 倫典（おかざき りんてん）
1954年広島県生まれ。18歳のときに上京、立教大学在学中の21歳からプロとしての活動をスタートさせ、数多くのアーティストをサポートする。80年からアコースティック・ギターによるインストゥルメンタルの作曲を開始。以後、ジャンルを越えた独自のギター・サウンドを確立し、ソロコンサートツアーをはじめ、CM楽曲を手がけるなど積極的に展開中。06年には韓国にて自身のソロ・アルバム3枚が発売された。

編集担当より一言
校正担当者も「相変わらず難しいですね……」と漏らした、倫典さんの新作です。レコーディング当日、自身でアレンジした譜面に挑戦するような気迫で演奏に打ち込む著者の姿を見たら、誰もが「自分で演奏することを考えたら、もう少しやさしいアレンジにしてもよいのでは……」と思うところですが、そこで妥協しないのがリンテン流。美しいメロディを持ったあらゆるジャンルの楽曲を題材に、ギター1本で原曲の魅力を損なうことなく再構築する――そこにかける情熱を、この楽譜集から感じとってほしいと思います。
リスニング用としても定評のある模範演奏CDも必聴です。今回は、洋楽・邦楽、時代の新旧をあえてミックスした曲順にしました。隠れテーマは春夏秋冬。ソロ・ギターで世界観をキープしながらも、少しずつ季節が移ろってゆくような50分強の至高のひとときを、ぜひ楽しんでください。個人的には「ゴッドファーザー 愛のテーマ」から「赤とんぼ」へのジャンルの跳躍にシビれます！（出版部／服部）