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Suk【O matince/Zivotem a Snem/Ukolebavky】スク 母について/命と夢/子守唄

Suk【O matince/Zivotem a Snem/Ukolebavky】スク 母について/命と夢/子守唄
Suk【O matince/Zivotem a Snem/Ukolebavky】スク 母について/命と夢/子守唄
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Suk【O matince/Zivotem a Snem/Ukolebavky】スク 母について/命と夢/子守唄

    Josef Suk「O matince,op.28/Zivotem a Snem,op.30/Ukolebavky,op.33」Piano

  • 庫存狀況: 缺貨
  • 出版社: Prhythm Edition
  • 原文書名: Suk O matince/Zivotem a Snem/Ukolebavky
  • 作者: Josef Suk
  • 編訂者: 小田裕之
  • 出版日期: 1970/1/1
  • 總書頁: 102
  • 商品編號: 9784904231449
  • ISBN: 9784904231449
NT 874
NT 1,118
未稅: NT 874

簡介

【簡介】
 ヨセフ・スク(1874-1935)は、チェコの作曲家、ヴァイオリニスト。1885年から1892年までプラハ音楽院にて作曲をドヴォルザークから学び、ノヴァークと共に現代チェコ楽派の第一線の作曲家として活躍しました。
 初期の作品はドヴォルジャークのような国民主義に傾倒していましたが、次第に拡張された和声を用いるようになり、より個性的で複雑な様式を生み出しました。プラハ音楽院上級クラスの教授でもあった彼は、マルティヌー等の多くの優れた弟子も持っていました。
 当曲集に収載されている曲は、スクの個人的な吐露であるような作風が印象的です。
この3作品は人間を対象に作られており、スクが音楽を通して自分や家族の人生を語っているような気がしてなりません。愛する妻(師ドヴォルジャークの娘)を亡くし、我が子に母親(妻)を語る父親としての愛情が垣間見られる『母について 作品28』、喪失によって傷付いてしまった人間が年月を経て人生と折り合いをつける様を描いた、スクのピアノ作品の最高峰といわれる『命と夢 作品30』、「子守唄作曲家」を自負するスクが友人の子供の誕生を祝って書いた『子守唄 作品33』。素朴で美しい、スクが織りなすヒューマン・ストーリーに是非耳を傾けてみてください。
絵本を聴いているようなチェコの音楽達とスク(本書より抜粋)

 筆者がはじめてチェコの音楽に触れたのは、十数年前、札幌のCDショップで見つけ出した『ヤナーチェク:ピアノ作品集(演奏:フィルクシュニー)』であった。その静かな衝撃たるや、いかほどであったことか。一曲目の『我らの夕べ』(《草かげの小径》第1集)から最終曲まで、聞いたことのない不思議な音楽に酔っていた。 人々の生き様と、風景描写。これこそチェコの作曲家たちの凄さであろう。

この後プラハへ渡り、この音楽通りの景色、マルティヌーの『エチュードとポルカ(第1集〜第3集)』のような街の騒音や鳥の鳴き声が聞こえてきそうな風景、『ピアノソナタ』や『ファンタジーとトッカータ』のような強い精神性を感じさせる人々の生活、様々なものを目にすることとなるのだが、これらチェコ体験を脳裏から感じてしまうのは寧ろここ数年、東京での日常生活においてである。音楽を通して景色が見えたり感情がよみがえってしまうのだ。

スクに関して言えば、本刊には編集されていないが『愛の歌 作品7-1』のピアノ独奏譜をプラハのUjezd通りの楽譜屋(現在は雑貨屋)で破格の値段で手に入れた。ボロボロのピース楽譜で、それはもう大切に保管していた。スクの音楽を身近に感じ始めたのは何故かここ数年、様々な景色がそこから聴こえてしまうばかりか、個人的感情が加味され、自分自身がどこかへ連れて行かれてしまうような魔法の音楽だからだ。

スクのスタイルとしては、師であるドヴォルジャークやブラームスに影響を受けながらシュトラウスやワーグナーなど後期ロマン派の響き、あるいは同年代のドビュッシー、ラヴェルも一瞬感じさせるように発展する。他の同郷の作曲家と異なり、チェコ的題材の扱いが少ないとも言われる。確かに『ラドゥーツとマフレナ 作品13』(スロヴァキア古代民謡に基づく劇作)や、瞑想曲『聖バーツラフのコラール』(チェコの聖歌を用いた劇的な作品)にしても、ドヴォルジャークや舞曲を題材にしたスメタナのように旋律やハーモ二ーで民族的な雰囲気を直接に感じさせることは少ない。

しかしながら不思議と『人々の活気と、チェコの自然描写』、これに子煩悩であった「らしさ」を感じてしまうのはチェコの偉大な作曲家のひとりとして間違いないことだろう。

 特にこの自然の謳歌は、ドヴォルジャークからスクへ、そしてマルティヌーへ受け継がれていると思われる。スクの場合ボヘミアの作曲家ながら一聴するとその雰囲気からモラヴィアのヤナーチェクのような詠唱の雰囲気も持ち合わせた独自のアイデンティティーを感じる。
また、スクはチェコ四重奏団を結成し、自らは第二ヴァイオリン奏者として4000回に及ぶ公演を行った。演奏の様子をHugo Boettingerが鉛筆画で残している。意外にも室内楽作品は多くない。オーケストラ作品には相当な力を発揮しているがピアノ作品もたゆまなく書いた。

ところでこの曲集に収載されている『母について 作品28』『命と夢 作品30』『子守唄 作品33』の3曲については、複雑な割には演奏効果を狙えないためか、あるいは大変個人的な吐露であるような作風が他人を寄せ付けないのか、日本では取り上げられる機会も少なく、日本の出版社から発売されるのは恐らく今回が初めてのことではないだろうか。

この3作品は、対象が人間である。スクが音楽を通して自分や家族の人生を語っているのかもしれない。しかしその態度は1904年に師ドヴォルジャークの他界、05年には妻であり師の娘であったオティリエまでもが他界してしまうスクの危機が関係している。『愛の歌 作品7』や“天国からの音楽”と師に例えられた劇的な『ラドゥーツとマフレナ』などでも見て取れるような、ロマンティックな表現から1906年作である『アスラエル交響曲 作品27』を境にして、内省的な傾向、人生観を反映したかのような独特の深みが増す傾向が見られる。

 特に『命と夢 作品30』では、それほど高度なヴィルトゥオジティではないにも関わらず、その複雑なテクスチュア故に具体性よりも抽象度が勝る感もあるが、実に官能的であり、受け手それぞれが主人公になり、魅惑の街を歩いている錯覚に陥らないだろうか。きっとこの音楽がどこかへ導いてくれるのは、スクが音楽の対象を一個人の独白として(または記録)自分の語法に載せていたのではないだろうか。

 筆者は彼の音楽に接することで、人生が豊かになると確信し今回の編集に感謝しないわけにはいかない。 

 大きなコンサート会場で聴くよりは、こそっと(?)家で聴くのも良いかもしれないし、リサイタルで演奏するよりは、やはりこそっと家で弾いてみるのも良いかもしれない。しかしそれはあまりにもったいない。どうかこの素朴で美しい作品を優しく丁寧に、最大限の敬意を持って自分と対話するような気持ちで楽しんでいただきたい。

 最後に、プラハ音楽院からも程近いここプラハ6区ぺトシーンから木々の囁きや森の息吹き、無邪気に公園で遊ぶ子供たちを見ていると、何かスクの音楽の根拠となるものを感じてならない。

目錄

【簡介】
 ヨセフ・スク(1874-1935)は、チェコの作曲家、ヴァイオリニスト。1885年から1892年までプラハ音楽院にて作曲をドヴォルザークから学び、ノヴァークと共に現代チェコ楽派の第一線の作曲家として活躍しました。
 初期の作品はドヴォルジャークのような国民主義に傾倒していましたが、次第に拡張された和声を用いるようになり、より個性的で複雑な様式を生み出しました。プラハ音楽院上級クラスの教授でもあった彼は、マルティヌー等の多くの優れた弟子も持っていました。
 当曲集に収載されている曲は、スクの個人的な吐露であるような作風が印象的です。
この3作品は人間を対象に作られており、スクが音楽を通して自分や家族の人生を語っているような気がしてなりません。愛する妻(師ドヴォルジャークの娘)を亡くし、我が子に母親(妻)を語る父親としての愛情が垣間見られる『母について 作品28』、喪失によって傷付いてしまった人間が年月を経て人生と折り合いをつける様を描いた、スクのピアノ作品の最高峰といわれる『命と夢 作品30』、「子守唄作曲家」を自負するスクが友人の子供の誕生を祝って書いた『子守唄 作品33』。素朴で美しい、スクが織りなすヒューマン・ストーリーに是非耳を傾けてみてください。
絵本を聴いているようなチェコの音楽達とスク(本書より抜粋)

 筆者がはじめてチェコの音楽に触れたのは、十数年前、札幌のCDショップで見つけ出した『ヤナーチェク:ピアノ作品集(演奏:フィルクシュニー)』であった。その静かな衝撃たるや、いかほどであったことか。一曲目の『我らの夕べ』(《草かげの小径》第1集)から最終曲まで、聞いたことのない不思議な音楽に酔っていた。 人々の生き様と、風景描写。これこそチェコの作曲家たちの凄さであろう。

この後プラハへ渡り、この音楽通りの景色、マルティヌーの『エチュードとポルカ(第1集〜第3集)』のような街の騒音や鳥の鳴き声が聞こえてきそうな風景、『ピアノソナタ』や『ファンタジーとトッカータ』のような強い精神性を感じさせる人々の生活、様々なものを目にすることとなるのだが、これらチェコ体験を脳裏から感じてしまうのは寧ろここ数年、東京での日常生活においてである。音楽を通して景色が見えたり感情がよみがえってしまうのだ。

スクに関して言えば、本刊には編集されていないが『愛の歌 作品7-1』のピアノ独奏譜をプラハのUjezd通りの楽譜屋(現在は雑貨屋)で破格の値段で手に入れた。ボロボロのピース楽譜で、それはもう大切に保管していた。スクの音楽を身近に感じ始めたのは何故かここ数年、様々な景色がそこから聴こえてしまうばかりか、個人的感情が加味され、自分自身がどこかへ連れて行かれてしまうような魔法の音楽だからだ。

スクのスタイルとしては、師であるドヴォルジャークやブラームスに影響を受けながらシュトラウスやワーグナーなど後期ロマン派の響き、あるいは同年代のドビュッシー、ラヴェルも一瞬感じさせるように発展する。他の同郷の作曲家と異なり、チェコ的題材の扱いが少ないとも言われる。確かに『ラドゥーツとマフレナ 作品13』(スロヴァキア古代民謡に基づく劇作)や、瞑想曲『聖バーツラフのコラール』(チェコの聖歌を用いた劇的な作品)にしても、ドヴォルジャークや舞曲を題材にしたスメタナのように旋律やハーモ二ーで民族的な雰囲気を直接に感じさせることは少ない。

しかしながら不思議と『人々の活気と、チェコの自然描写』、これに子煩悩であった「らしさ」を感じてしまうのはチェコの偉大な作曲家のひとりとして間違いないことだろう。

 特にこの自然の謳歌は、ドヴォルジャークからスクへ、そしてマルティヌーへ受け継がれていると思われる。スクの場合ボヘミアの作曲家ながら一聴するとその雰囲気からモラヴィアのヤナーチェクのような詠唱の雰囲気も持ち合わせた独自のアイデンティティーを感じる。
また、スクはチェコ四重奏団を結成し、自らは第二ヴァイオリン奏者として4000回に及ぶ公演を行った。演奏の様子をHugo Boettingerが鉛筆画で残している。意外にも室内楽作品は多くない。オーケストラ作品には相当な力を発揮しているがピアノ作品もたゆまなく書いた。

ところでこの曲集に収載されている『母について 作品28』『命と夢 作品30』『子守唄 作品33』の3曲については、複雑な割には演奏効果を狙えないためか、あるいは大変個人的な吐露であるような作風が他人を寄せ付けないのか、日本では取り上げられる機会も少なく、日本の出版社から発売されるのは恐らく今回が初めてのことではないだろうか。

この3作品は、対象が人間である。スクが音楽を通して自分や家族の人生を語っているのかもしれない。しかしその態度は1904年に師ドヴォルジャークの他界、05年には妻であり師の娘であったオティリエまでもが他界してしまうスクの危機が関係している。『愛の歌 作品7』や“天国からの音楽”と師に例えられた劇的な『ラドゥーツとマフレナ』などでも見て取れるような、ロマンティックな表現から1906年作である『アスラエル交響曲 作品27』を境にして、内省的な傾向、人生観を反映したかのような独特の深みが増す傾向が見られる。

 特に『命と夢 作品30』では、それほど高度なヴィルトゥオジティではないにも関わらず、その複雑なテクスチュア故に具体性よりも抽象度が勝る感もあるが、実に官能的であり、受け手それぞれが主人公になり、魅惑の街を歩いている錯覚に陥らないだろうか。きっとこの音楽がどこかへ導いてくれるのは、スクが音楽の対象を一個人の独白として(または記録)自分の語法に載せていたのではないだろうか。

 筆者は彼の音楽に接することで、人生が豊かになると確信し今回の編集に感謝しないわけにはいかない。 

 大きなコンサート会場で聴くよりは、こそっと(?)家で聴くのも良いかもしれないし、リサイタルで演奏するよりは、やはりこそっと家で弾いてみるのも良いかもしれない。しかしそれはあまりにもったいない。どうかこの素朴で美しい作品を優しく丁寧に、最大限の敬意を持って自分と対話するような気持ちで楽しんでいただきたい。

 最後に、プラハ音楽院からも程近いここプラハ6区ぺトシーンから木々の囁きや森の息吹き、無邪気に公園で遊ぶ子供たちを見ていると、何かスクの音楽の根拠となるものを感じてならない。

詳細規格

書籍資訊
記譜法五線譜(一般)
原文語言日文
特徵西洋古典
樂器鋼琴
裝訂平裝
形式
外型尺寸大於A4 樂譜常用尺寸